2003年8月、ぼくは、おかあさんのおなかのなかで、いのちがめばえた。
そのころ、ポコま(いまのかいぬし)は、ともだちと、TDSではしりまわっておおさわぎしていた。
2003年9月、ぼくは、ひっそりとうまれた。ぼくは、兄弟のなかでも、ちいさかった。ぼくが、おかあさんのおちちをのんで、すくすくとそだっていたころ、ポコまとばあちゃんは、TDLで、欲望のままに、たべて、あそんで、おおはしゃぎしていた。ぼくがあらわれることなんて、まったく予想もしていなかった。
ぼくが、おかあさんからひきはなされて、かなしかったころ、ポコまは、ずっと、かんがえていた。自分に必要なものを、ずっと、かんがえていた。
2003年11月、ぼくは、いつも、かわいいねーってながめにくるひとたちとは、ちがうふんいきのひとが、きたのをかんじた。ひとこともしゃべらないで、なんだかしんけんなようすだった。だから、なにしにきたの?だれなの?と、きいてみた。それが、ポコまだった。
ちょっとあそびのつもりで、きいただけなのに、ぼくは、ペットショップのやさしくてきれいなおねえさんから、ひきはなされて、まったくしらないところへつれていかれてしまった。このときは、ポコまを、うらんだ。
でも、ぼくのあたらしいおうちは、清潔で、しずかで、安全で、よるは、ポコまの部屋をおもいっきりはしるのが、きもちよかった。
ともだちとおわかれしたのはさびしいけど、これが、ぼくのいきるみちなんだ、と、自分にいいきかせて、がんばって、いきていくことにした。
写真:2005年9月23日(2才)
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